日章冠の歩み
昭和5年 | 先代、小田快三が小田酒造創業、日本酒の製造販売開始 |
昭和55年 | 現在の粕漬の原型を試作開始 |
昭和60年 | 5年の試作期間を経て、試作品の販売開始 |
平成元年 | 小田酒造(株)の清酒の銘柄を社名とし、有限会社日章冠創業、現在に至る |
ありし日の小田酒造。旅の絵描きが提供してくれました。
日章冠があるのは広島県呉市仁方町という瀬戸内の小さな町です。
山と海が近く、瀬戸内の漁業も盛んな場所で、最盛期は小さな町内に酒蔵が4軒、醤油屋も4軒ありました。
そのうちの酒蔵の1軒が有限会社 日章冠の母体、小田酒造 株式会社です。
会社名の日章冠は、その蔵元で作っていた日本酒の銘柄からきています。
平成16年(2004年)当地は次々と台風の直撃を受け、ついには台風18号の風速60メートルを超える猛烈な風に、弊社の製造場が壊滅的な打撃を受け、取り壊しという状況になりました。
一時は営業断念を検討しておりましたが、事情をお知りになったお客様からの「やめないでほしい」との励ましも多く頂いたこともあり、別棟に移転改造し、営業を続けてきた次第です。
取り壊し直前の酒蔵
粕漬を作り出したきっかけについて
粕漬は、先代が小田酒造の進物として、酒造りの合間に作り、贈っていたというのが始まりです。
昭和55年、造り酒屋の今後を考え新たな商品をと、この進物で好評だった粕漬の商品化を決め、試作品の製作を開始。
現在の日章冠と頼りになるスタッフの皆さん
そこで、長年先代が独自の勘で作っていた粕漬を、約5年の試作期間を得て、20数種類を漬け比べ、その中から一番美味しい方法を確立。かくして、従来の奈良漬けとは違う味わいの「粕漬」が出来上がりました。
粕漬は、うりときゅうりの2種類。添加物は一切使用せず、塩の濃度、砂糖の配分等、ひとつひとつ手作業で丁寧にお作りしています。
有限会社日章冠
代表取締役 小田 昭三